食塩水問題

看護学校の問題でよく出題されるのが食塩水問題です。
食塩水問題自体は中学校の範囲ですが、苦手にしている人は多いようです。

食塩水問題を解くポイントはズバリ、塩の重さと、食塩水の重さの2つで式を立てる事です。

まずは塩の重さから。
塩の重さは 食塩水の重さ×食塩水の濃度 で計算できます。
例えば5%の食塩水100gに含まれる塩の量は
100×0.05=5 5gです。
含まれている塩の重さは問題文に書かれている事は少ないです。
計算で塩の重さを求めるようにしましょう。
また塩の重さをxを使って表現する事もあります。
x%の食塩水300gに含まれる塩の量は
300×(x/100)=3x 3xgです。
3%の食塩水xgに含まれる塩の量は
x×0.03=3x/100 (3x/100)gです。

食塩水問題は、濃度の異なる2つの食塩水を混ぜた時の濃度を求める問題が多いです。
例えば3%の食塩水100gと15%の食塩水200gを混ぜた時の食塩水の濃度を求めよ。
という問題があったとします。
3%の食塩水100gに含まれる塩の量は
0.03×100=3g
15%の食塩水200gに含まれる塩の量は
0.15×200=30g
よって混ぜ合わせた食塩水に含まれる塩の量は
3+30=33 33gになります。

食塩水を混ぜ合わせるので
100gの食塩水と200gの食塩水を混ぜると
単純に300gの食塩水ができます。
300gの食塩水に33gの塩が含まれているのでその濃度は
33÷300=0.11 11%となります。

問題を解いたとき、簡単なチェックをしてください。
混ぜ合わせてできる食塩水の濃度は、3%と15%の間に収まります。
5%の食塩水と10%の食塩水を混ぜて、答えが16%になる事はあり得ません。
おかしい答えが出たら計算ミスをしたか解き方が違っていたかです。
このように簡単なチェックをする事でミスを防げます。

応用問題として次のような問題があります。
4%の食塩水100gと濃度の分からない食塩水200gを混ぜ合わせると、5%の食塩水300gができた。
200gの食塩水の濃度はいくらか?

同じように方程式を立てます。
まずは塩の方程式から
0.04×100=4

(x/100)×200=2x

混ぜ合わせたあとの食塩水は300gなので
0.05×300=15

よって塩の方程式は
4+2x=15
x=5.5g

200gの食塩水の中に5.5gの塩があるので
5.5/200=0.0275
2.75%となります。


食塩水問題を解く時は、
塩の重さと食塩水の重さの2つに分けて方程式を立てて解いてください。
どのような問題でもこの解き方で対応できます!