割り算


これ解けますか?
簡単じゃん♪と思って

とやってしまった人、間違いです。
なぜなら割り算を行うとき、0で割ってはいけないからです。
正しい答えは
a=0のとき、b=0なら解はすべての実数 b≠0なら解無し。
aが0じゃない時は

となります。
 
文字で割り算をする時には文字の中身が0である可能性を考えなければいけません。
0になる場合があるのであれば、0とそれ以外の時で場合分けをしなければいけません。
この場合分けはよく忘れられますが、数学においてはかなり大切な事です。
場合分けを忘れたばっかりに点数がもらえない事もあります。
 
小学校のとき、先生によっては例えば3÷0=0と教えている場合もあるようで、
実は私も0で割ったら答えは0と習いました。
でもこれは明らかな間違いです。
 
なぜ0で割ってはいけないのでしょうか?
具体的な例で考えてみましょう。
10x=1
これは両辺を10で割ったらx=0.1となり解けますね。
xの係数をどんどん小さくして、0に近づけてみましょう。
1x=1 x=1
0.1x=1 x=10
0.01x=1 x=100
0.001x=1 x=1000
xの係数を小さくしていくとxは大きくなります。これは反比例といいます。
つまり、もし0で割る事ができたなら、xはとてつもなく大きな数(∞)になります。
 
同じようにしてxの係数をマイナス側から0に近づけていった場合、今度はxはとてつもなく小さな数(-∞)になります。
つまり0でわる場合答えが2つ出てきて、しかも具体的な数字は出てきません。
こういった理由から0で割る事はできないのです。
 
高校生でも0で割れない事を知らない人が居たり、
小学校の先生でも0で割れると思っている人が居たりします。
しっかりと正しい知識を子供達に伝えていきたいですね。