中学生は総合力

もうあと一ヶ月もしないうちに夏休みになります。
夏を制するものは受験を制すると言われるように、受験生に撮って大切な夏休みになります。

今日は、高校受験は総合力で勝負って内容を書きたいと思います。
この総合力とは、どの教科にも得意不得意を作らずに、まんべんなく点数がとれる力のことを言います。

高校受験では例えば数学が得意であっても100点しか取れません。
どんなに数学が得意でどんだけ数学を勉強しても100点しか取れないのです。
これは他の教科にも言えます。
どんな得意教科でも最大100点しか取れないのです。

だから1つの教科ばかり勉強して点数を伸ばすよりも、5教科まんべんなく勉強して苦手を無くす事が大切になります。

受験生には夏は苦手な科目を中心に勉強を続けて欲しいです。
思い切って得意科目は勉強しないのも手です。

もう一つ総合力って言われるゆえんがあります。
それは、ある教科で得た知識や勉強法は、別の教科を勉強する時に役に立つからです。

英語の不規則動詞の暗記を例に挙げます。
不規則動詞は、過去形や過去分詞形で、edを付けないタイプの単語です。
これらはひたすら覚えるしかありません。
私も中学生の時に必死に書いて覚えてテストして覚え直してを繰り返していました。
不規則動詞の暗記は最初は大変でした。
しかし勉強していくうちに、不規則動詞の中にも変化の規則がある事に気がつきました。
似たような変化をする不規則動詞はまとめて覚えることで、一気に何個も覚える事が出来ました。
また、覚える為には、書いたり、読んだり、自分で覚えているかを確認したりしました。
10回書いて覚えた気分になっていましたが、自分でテストする事で10回書いただけじゃ覚えていない事が分かりました。
そこで暗記ものは「覚えているかの確認」をする癖がつきました。

この経験は、理科や社会、あるいは英単語を覚える時に役に立ちました。
不規則動詞を覚える勉強を通して、暗記の練習をする事ができたのです。
英語の勉強が、まわり回って他の教科の成績をあげる役に立ったのです。

中学校の科目は、直接的にしろ間接的にしろ、何らかの形でリンクしています。
だから例えば理科が苦手で理科の勉強を疎かにしていると、それが他の教科を勉強する時に不利になります。
なので苦手科目があればまずは苦手科目を必死に勉強する事が大切になります。

これは先生が教える際にも意識する事が大切です。
数学の先生なら、計算の練習をさせれば理科にも役に立つよ、とアドバイスをしてあげてください。
英語の先生なら、単語を覚えるコツを教えてあげれば、生徒は理科や社会に応用するでしょう。
先生自身も今教えている事がどのように他の教科の成績向上に役立つかを意識してください。
自分が教えている教科の成績さえ上げれば良いと考えているのは、はっきり言って甘いです。
場合によっては数学の先生が英語を教えるのも良いでしょう。

中学生もそうですが、先生だって総合力が問われるのが高校受験です。

夏休みはもうすぐです。
夏休みの勉強は苦手科目を中心に苦手を無くして行きましょう!

お薦め参考書 涼宮ハルヒの憂鬱で英単語が面白い程身に付く本

『涼宮ハルヒの憂鬱』で英単語が面白いほど身につく本[上巻]
谷川 流 [原作テキスト] 出雲 博樹 [単語解説]
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『涼宮ハルヒの憂鬱』で英単語が面白いほど身につく本[下巻]
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英単語に限った事ではないのですが、勉強の第一は興味を持つ事です。
興味を持てなかったらいくら勉強しても記憶できませんし、やってても面白くありません。
興味を持てばどんなに難しい勉強も頑張れますし記憶力も良くなります。

興味を持つきっかけは何でも良いのです。
萌えたんに見られるような萌えシリーズで学ぶのも良し、
好きな人に勉強を教えたいから頑張って勉強するのも良し、
英語だけはクラスで一番を目指すから努力するのも良し、

何でも良いからとにかく興味を持って勉強する事が大切です。

そういう意味では、白黒の英単語帳を何度も何度も繰り返して書くよりも、
この英単語帳をつかって楽しく覚える方が良いです。

題材が、涼宮ハルヒの憂鬱を英訳したものです。
見開きの左ページには日本語の原文が、右側には英文が載っています。
重要な英単語は赤で書かれていますので、そこを注意して覚えられます。
また章ごとに重要な英単語がまとめられています。

長文の練習にもなります。
長文の基本はとにかく英語になれる事です。
長い英語を読めば読む程力がつきます。

頑張れば1週間ぐらいで読めます。
英語の勉強と思わず、人気のハルヒシリーズを楽しむ感覚で読んでみてください。

集中力の限界は90分

人の集中力の限界は、個人差はありますが、おおむね90分と言われています。
大学の授業は90分に設定されていますし、映画の上映時間もだいたい90分未満になるようになっています。
90分を越えると飽きてきたり、集中力が続かずにミスが増えたりとあまり良い事がありません。

よく生徒にも「人の集中力は90分が限界だよ」と教えてもなかなか納得してもらえません。
未だに根強く、1日に10時間勉強するような根性論が残っています。
1日に10時間も勉強しようとすると、休憩は取れなくなります。
休憩を取れなくなるとぶっ続けで勉強をする事になります。集中力の限界を越えてしまって却って効率が悪くなります。
大切なのは「何時間勉強したか」ではなく、「どれだけ勉強が進んだか」です。
1日10時間勉強して100問解いたのと、1日5時間勉強して100問解いたのでは、価値は全く一緒です。

1日にたくさん勉強を進めたかったら、適度に休憩を取る事をお薦めします。

ではどうやって休憩を過ごすか。
90分勉強して10分休憩する事を仮定します。
10分間で出来る事はいっぱいあると思います。
例えば軽い運動はどうでしょうか?
バット持って素振りをするとか、縄跳びをするとか、ストレッチをするとか。
座ってばかりだと肩がこってしまいます。
運動をして適度に体をほぐし、血行を良くする事で頭に回る血の量が増えます。

例えば甘いものを食べてはどうでしょうか?
将棋大会の会場に行くと、よくチョコレートなどを持ってきて食べている人が居ます。
甘いものは頭の疲労にも良く効きます。
甘いものを食べて頭をリフレッシュさせて勉強机に向かえば効率もよくなるでしょう。

話は若干変わりますが、昔は、運動部の練習中は一切水を飲んではいけなかったそうです。
水を飲むと練習の効率が下がると考えられていたからです。
どんなに炎天下でも水を飲まずに根性で頑張ったそうです。
ところが今は、適度に水をとる事が推奨されています。
脱水症状を防ぐと言うよりも、体内の水分が不足すると血の流れが悪くなり効率よく運動できないと言うのが理由です。
昔の常識も、時代が進むと非常識になります。
昔は根性で10時間勉強するのが普通だったかもしれませんが、
今の時代は90分を1サイクルにするのが普通です。
頑張るのではなく、スマートに勉強するのがこれからの主流です。

認め上手

認め上手 人を動かす53の知恵
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先生のお仕事の半分は認める事だと思っています。
大げさに褒めても、生徒自身、特に高校生には響きません。
だって実力が無いのは本人が一番分かっています。

だからこそ褒める事よりも認める事の方が指導をする上では大切になってきます。
例えば生徒が60点を取ってきた。
生徒の目標は80点だった。生徒は前回のテストで40点を取っていたとします。
生徒にとっては目標に遠く及ばなかったが、20点も点数が伸びています。
ここでよくやった!と褒めても効果はありません。
なぜなら目標に遠く達して無いからです。この時に有効なのが認める事です。
きっとこの生徒は20点上げるために努力をした事でしょう。そこをちゃんと先生が認めてあげます。
「お前はよく頑張ってた、今回は残念だったけどこの調子で行け」
この一言を言うか言わないかで生徒のやる気は大きく変わってきます。

この認め上手は、主に会社における上司ー部下の関係を具体的な例として取り上げていますが、
コーチー選手、先生ー生徒、親ー子の関係でも通用する考え方です。
もしご自身が誰かを指導する立場であるならば、是非この本を読んでいかしてもらいたいです。

褒める事も大切ですが、認める事の大切さを説いている数少ない本です。

理系数学は2Bから勉強する。

理系の大学に行きたいと頑張っている受験生の皆さん。
数学の勉強は順調ですか?

4月からいざ受験勉強を開始して苦労なさってると思います。
特に理系の場合、今、学校の授業は数3Cをやっていて、受験勉強との両立が大変だと思います。
理系だから数3Cは必要だし手を抜く事は出来ません。

そんな3Cで四苦八苦している受験生は、思い切って数1Aの受験勉強をせずに数2Bから勉強してみませんか?

数学の基本は小学校→中学校→数1A→2B→3Cの積み重ねだから、1Aから勉強するもんじゃないの?と思われる方も居ると思います。
確かに数学は基礎からの積み重ねの部分が大きいですし、2B→3Cは積み重ねが大部分です。
しかし意外な事に1A→2Bはそれほど積み重ねる部分が多くないのです。

2Bででてきた知識は3Cで大いに役に立ちます。
部分分数分解や、極限、微分、ベクトル。
2Bさえしっかりやっておけば3Cはそれほど苦労する事もありません。
今、2Bの勉強を始めれば学校の3C授業にも役に立ちます。
そういう点でも2Bから始める事はお得なのです。

1Aから勉強を始めると2Bの勉強を始められるのが遅くなってしまいます。
そうなると3Cも2Bも両方分からないと言う事になってしまいます。

思い切って2Bから勉強をする事が時間の無い受験生にとっての必勝法となります。


数学II・B基礎問題精講―数列・ベクトル
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陸上自衛隊看護学生

看護学校を目指している高校生や浪人生の皆さん、自衛隊看護学校を受験してみませんか?
自衛隊看護学校はなんと学費がタダです。ただどころか給料がでます。年によって変わりますが16万円ほどが支給されます。

看護師の国家試験を受験するための勉強は、他の看護学校と変わりません。
一応自衛隊員なので訓練はありますが、自衛隊ならではの災害看護学を学ぶ事が出来ます。
もし家庭の事情などで進学を諦めている人が居れば、ダメ元で受けてみるのも手でしょう。

入試問題は、他の看護学校のレベルとそれほど変わりません。
しかし全国から受験者がいると言う点と、学費がかからないどころか給料がでるという点で競争率が非常に高くなっています。
また一般の看護学校は3科目ですが、自衛隊看護学校は国語、数学、英語、理科の4科目で受験します。
合格点はだいたい8割前後と言われています。

試験日が早い事も特徴です。
10月の下旬に各地の自衛隊地方協力本部で受験できます。

もし自衛隊看護学校に全く行く気が無くても受験する事をお勧めします。
なぜなら、レベルが高く、時期が早いからです。
試験問題は良い問題が多いので、模試の代わりに受験する人も多いです。
受験料もタダで、試験会場から遠い場合は自衛官の方が送迎してくれる場合もあります。
本番での雰囲気を味わえる良いチャンスです。

進学する気がないのに受験しても迷惑がかかると心配する人も居ると思いますが、その心配も要りません。
自衛隊の方はノルマがあって、受験生を何名か集めないといけません。
受験生は受験の練習が出来て、自衛官の方はノルマが達成できる。
両者に取ってプラスになります。

このブログを読んで受験してみようと思った方は、
お近くの自衛隊地方協力本部に資料を請求してください。
9月上旬から受験票の受付が始まります。

カエルの子はカエル

今日も親の影響は偉大だというお話です。

学校の先生を目指す人の大半が親が教師だったり、
親が税理士をやってるから俺も会計士にだとか、
親が看護師やってて、私も看護師に憧れている。

そういう生徒や友人をたくさん見てきました。

親は、子供に大してもっとも影響を与える大人です。
そういう意味で最も身近な職業は、お花屋さんでもケーキ屋さんでもパン屋さんでもなく、
親が就いている職業だと思います。

最近の「将来なりたいもの」ランキングで上位に「公務員」がランキングされるようになりました。
不況の中、安定を求めてというのもあるでしょうが、一番大きいのは親の影響だと思っています。
ちょうど今の高校生、大学生ぐらいの親世代は、「公務員」の美味しい部分を見てきました。
自分は従業員だけど、子供には美味しい思いをしてもらいたい。
そういう気持ちで公務員を薦めている親は多いと思います。
その結果、公務員試験の倍率がとてつもなく高くなる傾向が生まれたんだと思います。

もう一つ、親の影響を受ける理由として、周りに魅力的な大人が居ないという点もあると思います。
全く見ず知らずの子供に自分の職業の魅力を伝えるのは大変です。
また、どういう職業があるのか、子供へ職業の世界観を広げさせる先生の役割が果たされてない点も挙げられます。
学校、教育機関がどういう職業があるのか伝え切れていないと思います。
見えない所で活躍する人々を学校で教える事をしていません。
結局、職業観で影響を与えられるのは親だけになってしまい、結果として親の職業を目指す子供が増えているのではないかと思ってしまいます。

学校の先生は、子供に夢を与える職業と言われていますが、これでは子供に夢を与えているとは言えませんね。

では、子供に夢を与えるとはどういう事でしょうか。
それはズバリ、「悩ませる事」だと思います。
子供に無限の可能性があると思うなら、いろんな職業がある事を知ってもらい
子供自身に将来の職業の可能性をどんどんと、ある種無責任な形で、増やす事が先生の仕事だと思います。
将来の職業に悩んでいる人の多くは、なりたいものが無いから悩んでいます。
そうではなくて、なりたいものがいっぱいあって、どれにしようか決めかねて悩んでいる子供を増やしましょう。
それが先生の本当の役割だと思います。

親の職業を目指す子供が増える事は、学校の先生が職務をサボっている証拠です。
自身の生徒の将来を、選択肢が多過ぎて悩むぐらい職業の知識を付ける事を先生に求めたいと思っています。