認め上手

認め上手 人を動かす53の知恵
太田 肇
東洋経済新報社
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先生のお仕事の半分は認める事だと思っています。
大げさに褒めても、生徒自身、特に高校生には響きません。
だって実力が無いのは本人が一番分かっています。

だからこそ褒める事よりも認める事の方が指導をする上では大切になってきます。
例えば生徒が60点を取ってきた。
生徒の目標は80点だった。生徒は前回のテストで40点を取っていたとします。
生徒にとっては目標に遠く及ばなかったが、20点も点数が伸びています。
ここでよくやった!と褒めても効果はありません。
なぜなら目標に遠く達して無いからです。この時に有効なのが認める事です。
きっとこの生徒は20点上げるために努力をした事でしょう。そこをちゃんと先生が認めてあげます。
「お前はよく頑張ってた、今回は残念だったけどこの調子で行け」
この一言を言うか言わないかで生徒のやる気は大きく変わってきます。

この認め上手は、主に会社における上司ー部下の関係を具体的な例として取り上げていますが、
コーチー選手、先生ー生徒、親ー子の関係でも通用する考え方です。
もしご自身が誰かを指導する立場であるならば、是非この本を読んでいかしてもらいたいです。

褒める事も大切ですが、認める事の大切さを説いている数少ない本です。