オープンキャンパスに行こう!

夏休みですね。
夏休みの宿題や課題、部活の練習など、中学生高校生の皆さんは忙しく過ごされている事と思います。
受験生も本格的に受験勉強を始めた人が多いのではないでしょうか?
この夏は弱点克服に力を注いでもらいたいです。

各大学ではオープンキャンパスや学校説明会が行われています。
受験生を多く獲得すべく各大学も必死になってオープンキャンパスを開いています。
そして受験生はもちろん、高校1年生や2年生も積極的にオープンキャンパスに参加してもらいたいです。

ここからが本題。
オープンキャンパスに参加する目的について述べたいと思います。
高校の先生は「大学の雰囲気を見てこい」とか「受験する時に有利になる」とか言っていると思いますが
これだと目的が漠然としすぎていて、オープンキャンパスに参加しても得るものは少ないでしょう。
また大学側は一人でも多くの受験生に受験してもらいたいので、
オープンキャンパスの参加不参加ぐらいで合否に有利不利を付けたりしません。
ましてや大学の「いい部分」しかオープンキャンパスでは見せないので、大学の雰囲気を感じる事なんてできません。

じゃあ、なぜオープンキャンパスに参加する事を勧めるのか。
理由は二つあります。

一つは大学の周辺を見れる事です。
特に地方の国立大学にありがちなのですが、どの大学のキャンパスもとんでもない所に立地しています。
「最寄り駅からバスで30分」とか、「大学周辺は緑豊かな田園風景がそこはかとなく広がっている」とか
「車が無いと生活できないぐらいの田舎」とか
「京都の大学と思って受験したら、キャンパスは滋賀の田舎にあった」とか
「小高い山にキャンパスが立地していて、通学は登山だ」とか・・・・(全部私がオープンキャンパスで体験した話)
こういった事はホームページにもパンフレットにも書かれていません。
4年間も緑豊かな田園風景の中で生活するのは大変です。
入学試験の時にも大学周辺を見られますが、それからでは遅いんです。
今のうちにいろんな大学を見て、それで受験校を決定しましょう。

もう一つは移動の練習です。
入試当日は心に余裕がありません。
道に迷う可能性だってあります。事前に受験会場までの移動の練習をしておく必要があります。
それをオープンキャンパスでやるのです。
家から大学までの道のりを確認しておく作業は、受験前にはなかなかできません。
勉強に追いつめられているので、道のりを確認する暇があったら数学の勉強でもしたいものです。
だからまだ余裕のある夏に道のりを確認しておくのです。

そしてできるだけたくさんの大学を見てもらいたいです。
受験する大学だけ見るのではもったいないです。
受験生はたくさんの大学を見る余裕は無いと思います。
だからこそ1年生2年生、もしくは中学3年生の段階から大学を見て回ってもらいたいです。
なかにはとんでもない所に立地している大学もあると思います。
中にはボロボロのキャンパスもあると思います。
一校だけ参加したのでは分からない事が、複数校に参加する事で分かってきます。

オープンキャンパスに参加する上で気をつけたい事をまとめると
・大学は「いい所」しか見せないから、説明は眉唾で聞いておく
・大学の周辺を見ておく。住宅街なのか、町中なのか、田園風景なのか。4年間過ごす土地です。
・移動の練習と思って参加する。

1年生2年生は、なかなか気が進まないと思います。
そういう生徒には「旅行気分で行ってきなよ」と言っています。
「東京に遊びに行くついでにオープンキャンパスに参加するんだよ」と言うとだいたいの生徒は参加してくれます。
中には京都の大学へ家族旅行を兼ねて行った家庭もあります。
その程度でいいんです。
まずは学年に関係なくオープンキャンパスに行く事です。