黒板に代わるもの

明治維新から150年。
明治維新と同時に各地に学校が整備された。黒板はおそらくその当時から使われているツールだと思う。
文明が発達して、人は空を飛ぶようになり、宇宙までいくようになったが
一方で教育現場はほとんど変わっていない。
黒板は何故無くならないのか。
 
黒板を使って授業をするメリットデメリットをあげてみよう。
メリット
・自由度が高い
字の大きさも変えられるし、図も簡単にかけるし、磁石までつかえる。
生徒にだって扱いやすい。
 
・コストが安い
チョークはとても安いです。
 
デメリット
・手が汚れる。
・粉が出る
・掃除がめんどくさい
・書くのが手間
 
メリットの面から見ると、いわゆる電子黒板とか、パワーポイントを使った授業は自由度が無く
生徒に「答え書いておいて」という授業が出来なくなるから却下。
コストを無視すれば、ホワイトボードは有効って事か。
ホワイトボードは反射の問題もあるし塾では導入されているけど、学校ではまだまだ。
 
客観的に見たメリットデメリットだとホワイトボードが有効に思える。
これは問題ではないようだ。
 
授業を行う視点から考えてみよう。
黒板を使って教えた場合の生徒の理解度を100 書く手間を100とする。
電子黒板は 理解度60 書く手間 1 ぐらい。使った事無いけど。
ホワイトボードだと 理解度99 書く手間99。 反射してみにくいと理解度下がる。チョークよりもマジックの方が書きやすい。
パワーポイント 理解度 30 書く手間 1。 一方的な授業になりがち。
 
先生ってのは、とにかく生徒にどれだけ理解させられるかってお仕事。
例え自分が楽になっても、生徒に理解させられなかったら意味が無い。
だからこそ黒板に代わるものを作りたかったら、生徒の理解度を120ぐらいにできるものを作るべきだ。
黒板と同じぐらいの手間で理解度を101に出来るものであれば迷わず先生はそっちを採用するだろう。
 
教育工学でがんばってる人たちは、一度現場に3年〜5年ぐらい立って
生徒の為に必死に頑張ってみれば良いのではないか?
そうすれば見えてない物が見えてくると思う。電子黒板は普及しないぜ。