土曜日の活用

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110206-00000000-kyt-l26
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新指導要領で学習内容大幅増 府教委、土曜活用検討へ
 
 京都府教育委員会は、今春からの新学習指導要領の実施で年間授業時間の確保が難しくなることを受け、公立学校で休日となっている土曜日の有効活用について検討を始める。
 学習内容が大幅に増える新学習指導要領は小学校では2011年度、中学校では12年度に完全実施される。各学校は時間確保のため、夏休みや冬休みを数日短縮したり、平日の授業数を増やしているが、「授業が過密化して、行事準備などを行う余裕がない」との声も多いという。
 一方、完全週5日制は02年度から実施されているが、実際には多くの学校が土曜に自由参加の体験活動や補習、部活動などを行い、教員が出勤している。そこで、すべての公立学校の土曜活用を根本的に見直すことにした。11年度一般会計当初予算案に検討委員会の設置費100万円を計上した。
 学校関係者やPTA、学識経験者らで検討委を組織し、土曜休業の是非をはじめ、活用する場合はその頻度や、全員参加の学科補習や自然・社会体験などどのような内容が適切かを考える。
 土曜休業は学校教育法施行規則で定められているため、法的な課題も整理し、年度内に結論を出す方針。
 全国では東京都教育委員会が昨年1月、小中学校の土曜授業を月2回を上限として保護者らへの公開を条件に容認。本年度は大半の学校が土曜授業を実施している。府教委は「授業実施ありきではなく、ゼロからの議論を行う。法律の範囲内の活用にとどまらず正規授業が必要との結論が出た場合は、国にも法改正を要望したい」としている。
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京都は昔、15の春は泣かせないというスローガンのもと、家から一番近い公立高校に通う方策を取りました。
その結果、わざわざ何時間もかけて遠くの進学校に通う必要が無くなりました。
京都にあるすべての高校の偏差値が同じになりました。
そして京都の高校の大学進学率はどんどんと悪くなっていきました。
優秀な生徒が私立高校に流出してしまうという事態にもなりました。
 
そこで平成になってから1類2類というものを作りました。
各高校に1クラスか2クラス、お勉強が得意なクラスを作りました。
2類は特別なので、学区内なら遠くの学校に通っても良い事になりました。
それでも一部の高校を除けば、偏差値は変わりませんでした。
焦った京都府教育委員会はお勉強のできる2類を上回る理数専門学科をもつ高校を6つ作りました。
 
京都の高校に進学校は存在しません。
2類に落ちても1類に合格するシステムなので、勉強のできる人が泣く事はありません。
有名大学への合格率を上げたいのであれば他府県に習って進学校を作る事が一番です。
その場合、家から一番近い高校に通うという最大のメリットを放棄する事になります。
逆にそのメリットを残したいのであれば進学校を作るのは諦めた方が良いでしょう。
やってる事がどうも中途半端です。
 
土曜日にしてもそうです。
進学率を上げたいがために土曜日を活用しようと言うのが本音だと思います。
土曜日に勉強させたって、そんなに変わりません。
ソフトを換えるよりもハードを換えた方が効果的です。
進学率を上げたいなら土曜日よりも進学校を作る方が良い。
進学校ほど、土曜日は各人自由に勉強させるでしょう。
 
もう一つ重要な問題があります。
授業数の確保ってそんなに大切ですか?
塾ならその半分ぐらいの授業数できっちりと教え切ります。
先生の腕が無いのとちゃいますか?
 
ps、教育に関して、あの京都がニュースになるなんて・・・と思いながら書き上げました(笑)