戦略と戦術

戦略と戦術は全く違う意味です。
戦略とは戦いを進める上でのおおざっぱな目標、ゴールです。
戦術とは戦略を達成する為に使う手段の事です。
 
例えば、京都に行きたい!と思うのが戦略です。
そして京都に行く為に、新幹線を使うのか、在来線を使うのか、車で行くのか、バスで行くのか、ヒッチハイクで行くのか
いろいろな手段が考えられます。これが戦術です。
そしてどの手段を使うのか、今現在の位置や、お金や、移動時間などを考慮して決定します。
 
戦略が無い場合どうなるのでしょうか?
とりあえず手持ちのお金がいっぱいあるから、目的地も決めずに新幹線に乗ったり、
とりあえず行き先を決めずに車で移動してみたり
なんとなくバスに乗ったりとその場の気分気分で決められる無駄が多い行動をとります。
戦略が無い場合、お金がたくさんあっても、時間がたくさんあっても結局何もできなくなります。
戦術は戦略が無ければ意味がないのです。
 
これを受験勉強に当てはめるとどうなるでしょう?
戦略は「受験校の決定」にあたります。
受験のゴールは受験校に合格する事です。
知名度、難易度、学びたい内容、学費といろいろ考える要素はあると思いますが、
とにかくまずはゴールを決定する事が必要です。
 
戦略が決定したら戦術が必然的に決まってきます。
受験校に数学の入試があるなら、数学の勉強をする必要が出てきます。
もし英語がとっても得意で、既に合格点を取れる実力があるなら勉強する必要は無いでしょう。
今の実力や、お金(塾に行くか、家庭教師を雇うか・・・など)、受験日までの時間を考慮に入れて
戦術を決めていきます。
目標が決まればやるべき事とやらなくていい事の線引きがはっきりすると思います。
 
受験生の多くが、戦略無き受験勉強をしているように思えます。
センター試験まで頑張って勉強して、その点数で受験校を決めるなんて人も多いと思います。
しかしそれは、目的地も決めずに電車に乗るようなもので無駄な勉強をしてしまったり、
あるいは勉強に気持ちが入らなかったりとあまりいい結果を生みません。
受験勉強を始める前にまず受験校を決めてください。