多様な価値観

多様な価値観を認めよう。聞き飽きた言葉だ。
 
つまり、
日本は多様な価値観は認められておらず、
とにかく型にはまった考え方を強要されていて、
それは教育の現場や、就職活動などにも多いに見受けられ
型にはまれない人間は社会から常識が無いと見なされていて
自分の意見を言うと生意気と言われたり、
「お前は社会の厳しさを分かってない」と意見の内容を評価されず
型にはまるのがやっぱり一番幸せという考え方が正義だ。
 
という事の裏返しか。
 
それは社会の制度にもにじみ出てる。
例えば学校。
先生のほとんどは「自分の夢であった教師になれて幸せ」な人が多いと思う。
だからこそ夢を叶える事はすばらしく、努力すれば夢は叶うと思っていて
夢を叶えれば生活も安定すると信じている。
 
就職活動をするのはサラリーマンになる為。
日本は社会保障などサラリーマンになれば賃金以外はかなり恵まれている。
手厚い社会保障を受けたければサラリーマンになれ、という価値観統一への強要だ。
 
夢を追え追えと学校は強要するけれど、
フリーターをやりながら夢を追うと社会的な地位は低くなるし、厚生年金には加入出来ないし
世間の目もきびしくなる。サラリーマンこそが唯一の正義を言わんばかりの制度だ。
 
本当に多様な価値観を認める事がすばらしい事だと思っていますか?
いろんな生き方があっていいと思うと言うならば、
いろんな生き方が出来る制度、いろんな生き方をしやすい制度を作っていくべきではありませんか?
 
例えば教育。
現状の「23歳から定年まで学校の先生」では多様な価値観を持った生徒は生まれません。
10年の任期制度にしませんか?
いろんな考えを持った人が先生となってくれれば、生徒にとって利益となると思います。
任期制度についてはこちら→http://d.hatena.ne.jp/nonbiriya21/20110119/1295388200
 
例えば年金
全額税方式にして、高給取りもフリーターも年取ったら同じ額にしませんか?
現状の制度は逆累進制度です。逆累進は国がやる事ではなく民間がやる事です。
 
例えば税金
もっと個人事業主の税制を優遇しませんか?
 
多様な価値観を認めようって言葉より
多様な価値観が生まれる制度を作る方が遥かに効果的だと思います。