2次試験対策

2次試験対策は順調ですか?
理系の学部に進学を考えている方のほとんどは2次試験に数学が出てくると思います。
センター試験と2次試験は違います。
センター試験はパターンや公式の丸暗記などで対応出来ます。
2次試験はだいたいの問題はセンター試験と同様パターンや公式の丸暗記で解ける問題もありますが、
ほとんどが思考力を問われる問題だと思ってください。
 
2次試験の問題の多くは誘導問題となっています。いわゆる1番は2番のヒントとなっている問題です。
さらに細かく分けると
・1番で出た答えを使って2番を解く。
・1番で具体的な数字で計算。2番でnなどの文字を使って計算。
となります。
今解いてる問題がどちらのタイプなのか、問題を何度も読んでしっかりと見極める事が大切です。
この問題を読む作業がいわゆる「出題者との対話」「出題者の意図を読み解く」という事です。
 
入試問題は機械が作った訳ではありません。
かならず人間が作っていて、「この公式をつかえるかな?」「ちゃんと定義をしってるかな?」「受験生をひっかけてやろう」のような意図を持って問題を考え出しています。
逆に言うと「この問題は引っ掛け問題だな」とか「問題を作った人はこの公式を使わせたいんだろうな」と思えたら勝ちです。
 
中には誘導問題と見せかけた実は誘導じゃない問題もあります。
文系良問のプラチカ 13ページ
24 同じ色の玉は区別出来ないものとし、空の箱があってもよいとする。
(1)赤玉10個を、区別が出来ない4個の箱に分ける方法は何通りあるか
(2)赤玉10個を、区別が出来る4個の箱に分ける方法は何通りあるか
(3)赤玉6個と白玉4個の合計10個を、区別が出来る4個の箱に分ける方法は何通りあるか
千葉大
 
(1)は計算して出すか、ひたすら数えるかの2通りの考えが浮かぶと思います。
計算して出す場合、箱が区別できないので、
1、1、4、4 という分け方と 4、1、4、1という分け方は同じと数えます。
普通に計算していくとダブり分を引いてやる必要があるので結構めんどくさいです。
ひたすら数える場合、(2)以降の問題を解く上でのヒントにならないので躊躇してしまいます。
そこで(2)(3)を読んでみると共に区別出来る箱を扱っています。
よって(1)は(2)(3)のヒントになり得ない。ひたすら数える方法を選択します。
 
(2)は公式をそのまま使えば解けます。10個の玉と3本のしきり板の並べ方ですね。
(3)は(2)をヒントにすると引っかかります。
 
このように中にはヒントの様に見せかけて受験生をひっかける問題もあります。
この問題はヒントになる得るのか、それはしっかりと問題から読み取ってやる必要があります。
 
この問題の答えはまた明日にでも。