twitter

今回の大地震で被災された方へのお見舞いを申し上げます。
一刻も早い救助と復興を祈るばかりです。
 
さて震災が発生した直後、メディア以上に活用されたのがtwitterです。
twitterとは、140文字以内で思った事を書き込めるインターネットのサービスです。
twitterをつかって、被害の少ない地域の人は「揺れてるなう」や「地震発生」と言った書き込みがなされました。
そして時間が経つにつれて被害地域の書き込みや、震源地を心配する書き込みなどが増えました。
最後に、救援を求める書き込みが増えたり、協力を求める書き込みが増えて、今に至っています。
 
twitterの書き込みの中にはデマもありました。
震災発生直後に、助けを求めるデマや、有害物質に関するデマまでありました。
 
私は震災発生直後は、100%デマだと分かる書き込みは広めませんでしたが、
99%デマだけど1%でも真実の可能性があれば、リツイート機能を使って広めました。
震災発生直後は、情報は「正確性」より「速報性」が重視されます。
情報が正しいかどうか検証する時間すら惜しいのです。
その後ある程度時間が経つと今度は「正確性」と「速報性」のバランスを考えました。
徐々に正確な情報かどうかを吟味しました。
そして24時間を目処に100%正確な情報のみをリツイートしました。
24時間経つと正確な情報こそが大切になってくると考えたからです。
 
このように一元的に正確な情報を広めるのではなく、
時間によって正確な情報と速報性のある情報のバランスを考えて行く必要があります。
 
そしてtwitterは結局道具であって、情報を出す側も受け取る側も人間であると言う事を実感しました。
関東大震災のときも、デマや噂が流れたと言います。
その時は人づてに伝わって行ったと思いますが、twitterがその代わりになったに過ぎません。
結局世の中どんなに便利になっても、人と人が関わる事は変わらない。
twitterという便利なものができても、便利なだけであって、使う人が変わらない限り
大正時代と同じなんだと実感しました。
 
デマに踊らされない為には、自分が正しい知識をつけるしかないと思います。
例えば、中部地区での節電作戦。
中部地区の人が節電しても意味が無いのは、50Hzと60Hzで周波数が違う事や
中電の発電能力の限界や、電力会社がどのように電力を供給しているかを知っていたら
意味が無い事ぐらいすぐ分かります。
雨の中に有害物質が降っているというデマも、
原油の中に入っているのはわずかな硫黄程度なので、
せいぜい15年ぐらい前に騒がれた酸性雨程度と言う事が分かります。
 
大切なのは「誰」が言っているかではなく、その中身です。
中身が正しいかどうかを判断できるのは正しい知識です。
平時の間に正しい知識を身につける事が、有事の際に必ず発生するデマを見抜く力になります。
 
もう一つ付けたい正しい知識は救命方法です。
大規模な地震が起こった時、建物が崩壊した時、大けがをした人に出くわした時、
誰も助けてくれません。自分でなんとかするしかありません。
心臓マッサージや止血など基本的な応急方法を身につけておく必要があると思いました。
何かあってから勉強するのでは遅いです。
今後、各地域で心臓マッサージなどの講習が増え、参加者も増える事を期待しています。
また、崩れた家から人を救い出す訓練もあってもいいと思います。
その時に重機を使うのではなく、棒とか車のタイヤを換える時に使うジャッキとか
身近なもので助ける方法です。
自衛隊などでそういう講習を行えないでしょうか?自分たちの身は自分で守るしかないと思います。
 
普段から正しい知識を付ける事こそ、いざと言う時に自分の身をまもる方法だと思っています。
最優先は復興ですが、その後は国民皆で知識を付ける事に重きをおいてもらいたいです。
 
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