道は一つじゃない

浪人を推奨する訳でも予備校を批判する訳でもありません。悪しからず。
 
2月25日の国立大の前期試験を終えてから、予備校のCMをよく見るようになりました。
各予備校浪人生集めに必死になっていると思います。
果たして予備校に通う事がすべてなのでしょうか?
 
大学受験だけでなく、様々な進路選択の場において固定化された考えが自由を奪っている気がします。
良い大学に行く→良い企業に入る→結婚する→40年ローンで家を買う→子育てする→定年後人生を楽しむ
これが一つの一般的な流れだと思います。
こういう固定化された考えや流れはこれから大きく変わって行くと思います。
道は一つじゃないのです。
 
受験においても、浪人すれば絶対に予備校へ行くとか、大学に行かないと学べないとか、浪人は絶対にイヤだとか
そういう生徒がいます。
間違っているとは思いませんが、もう少し自分の性格や世間を分析したら良いのではないかと思ってしまいます。
 
例えば浪人
浪人して伸びるのは3割と言われています。
果たして自分がちゃんと伸びるタイプなのか、伸びないタイプなのかをしっかり考える必要があると思います。
伸びるタイプの生徒が、逆に浪人しないのは損だと思いますし、
伸びないタイプの生徒が浪人しても、19歳と言う貴重な一年を無駄にするだけです。
 
例えば大学。
本当に大学に行かないと学べない事ですか?
私立大学だと年間80万円〜120万円ぐらいかかります。
 
例えば予備校。
予備校の授業は一方的な授業です。
学校の授業よりも一方的な授業です。学校の授業を聴いても理解できなかったあなたが予備校の授業について行けますか?
また予備校は上位の生徒の成績にあわせて授業を進めます。
きっとあなたには合わせてくれません。
講師が良ければ成績が伸びるなんて幻想です。
本当の優秀な先生なら生徒の顔色を見て、理解するまで同じ説明をします。
 
道は一つじゃないと思います。
働いてから大学に行ったって良いじゃない。
働きながら学んだって良いじゃない。
予備校いかなくたって良いじゃない。
 
話は大きく変わりますが、今、看護師が不足しています。
そして看護学校にはいろんな人がいました。
子持ちの母、未婚の母、一度働いてた人、高校卒業してすぐに看護学校に入学
浪人して予備校に通ってから入学など・・・正看護科でこのような感じです。
他にも准看護師を目指す人や、准看護師から働きながら正看護師を目指す人など。
良い意味で人種のサラダボールかもしれません。
 
看護学校で教える立場でしたが、私自身が教わった事は「道は一つじゃない、ただ一つ、頑張る人には道が開ける」
という事です。
浪人は回り道かもしれません。
予備校に通えば、「予備校に通ってるんだ!」という安心感があるかもしれません。
でも道はそれだけじゃないと思います。
自分にあった道を探す事が大切だと思っています。