偏差値の扱い方

日本人は偏差値が大好きです。
学校の先生や塾の先生は偏差値をみて進路指導をします。
週刊誌に載るのも偏差値順です。最近は企業に対しても偏差値順で並べたりします。一体何を基準にしてるのやら・・・。
 
偏差値を使えば分かりやすいです。偏差値60って言えばA大学受かるぐらい。偏差値40って言えばもうちょっと努力しようか。
数字をみれば進路指導が出来る。先生も生徒も簡単に分かりやすく自分の進路を決める事が出来ます。
でもこれで良いのでしょうか?
 
 
のんびりやは偏差値は人間の体温みたいなものだと思って居ます。
医者に行って体温が37度だから風邪って診断されても困るでしょ?
体温はあくまで体調のパロメーターの1つであってすべてではない。
体温が高いから、例えば肺の音聞いたり、のどを診たりしてちゃんと原因を探る。
偏差値もこれと一緒で、偏差値が低い高いで一喜一憂したり進路を決めたりするんでなくて、
なぜその偏差値になったのか偏差値を手がかりに原因を見つける事が大切だと思います。
 
たとえば偏差値50ってのはちょうど平均点を意味していますが、
数学が得意な人がとった偏差値50と苦手な人が取った偏差値50でも意味が変わってきます。
得意な人は何かミスをしてる事が予想出来ます。
そのミスは何なのか・・・計算ミスなのか、問題を読み間違えたのか、公式を覚えてなかったのか
解けなかったという事は必ず何か原因があります。
その原因をちゃんと特定して復習する事が大切になってきます。
 
先生は生徒が書いた解答を読めば、その生徒の実力を把握出来ます。
先生は過去問を見ればその学校に入るのにどれくらいの実力があれば良いか分かります。
先生はどんなに忙しくても生徒の解答には目を通すべきでしょう。
進路指導は偏差値を用いるのではなく生徒が書いた答案と学校の過去問の2つをしっかり分析して行うべきです。
偏差値はあくまで体温、手がかりの一つとして参考程度に留めるべきです。
もし偏差値だけで進路指導を行っている先生や塾があったら、それは仕事をサボってると言わざるを得ないでしょう。